豊胸シリコンバッグの除去
2022.03.16
胸を大きくするために、豊胸シリコンバッグを入れている方も多いかもしれません。
ですが、シリコンバッグは永久的なものでなく、寿命や、除去したほうがいい状態などがあります。
除去すべきなのにそのままにしておくと、バッグの破損・カプセル拘縮・石灰化や、不自然な形になってしまうことなどがあるため、注意が必要です。
ここでは、豊胸シリコンバッグを除去すべき方や除去方法、除去の費用、注意点・リスク・デメリットなどについて、大手美容クリニックで長年マネージャーを務めたプロが、詳しく解説します。
目次
豊胸シリコンバッグを除去したほうがいい方
豊胸シリコンバッグを除去したほうがいい方は、以下のような状態にある方です。
- シリコンバッグを入れてから10年以上経つ方
- バストが硬くなってきた方
- 違和感がある方
- 痛みがある方
- 変形してしまっている方
- シリコンバッグではなく、自然な大きさのバストに変えたい方
- バストラインが崩れてしまった方
一般的に、シリコンバッグの寿命は10年といわれています。
10年経っても問題ない方もいらっしゃいますが、見た目では問題がなくても、体内でバッグが破損し、中身が流出している可能性などもあります。
10年以上経っている方は、異常を自覚できなくても、一度検査されることをオススメします。
また、現在の体型にバッグの形が合わなくなってしまった方も、入れ替えを検討するのがベストです。
痛みや違和感のある方、変形してしまっている方は、できるだけ早めに医師に診察してもらいましょう。
豊胸シリコンバッグの除去方法
豊胸シリコンバッグを除去する方法は、クリニックによって異なりますが、一般的にはカウンセリングの後、エコー検査を行います。
手術の日は、全身麻酔をし、バッグを除去するために切開します。
切開する場所はクリニックによって異なり、バッグを挿入した部位を切開するクリニックや、脇の下を切開するクリニックなど、さまざまです。
切開方法や切開する部位によっては傷跡が残ることもあるため、事前に確認するようにしましょう。
豊胸シリコンバッグ除去の費用
豊胸シリコンバッグを除去する費用は、クリニックによって異なりますが、除去のみの場合は、20~40万円程度になります。
他院で挿入したものを除去する場合は、割高になるクリニックがほとんどです。
費用のことを考えるなら、まずはシリコンバッグを入れてもらったクリニックに相談に行くのがオススメです。
また、シリコンバッグの除去も、モニター価格なら安く施術してもらえるクリニックもあるため、費用を安くしたい方は、検討してみましょう。
保険の適用
シリコンバッグの除去は、病気や症状が起こっているわけではないため、基本的には、シリコンバッグ挿入手術同様、保険適用外の自由診療となります。
術後に脂肪注入や入れ替えが可能なことも
シリコンバッグを除去すると、ボリュームがダウンするため、バストが垂れてしまったり、左右差ができてしまったりする場合があります。
そのため、もう一度胸を大きくするために、再度シリコンバッグを入れ直すことや、脂肪注入豊胸手術などをすることも、ほとんどの場合で可能です。
除去したその日にバッグの入れ直しや脂肪注入豊胸手術ができるかは、クリニックや、その人の状態によって異なります。
なお、シリコンバッグを挿入する場合や脂肪注入豊胸をする場合は、その分の費用は加算されますので、あわせてしっかり確認しておきましょう。
術後の注意点
シリコンバッグを除去した後は、挿入手術同様、ダウンタイムがあります。
ただし、一般的には挿入手術よりは軽度です。
症状は、痛みや腫れ、内出血などになります。
ほとんどのクリニックでは痛み止めが処方されますが、万が一のことを考えて、保証制度のしっかりしているクリニックを選びましょう。
また、抜糸のために、術後1週間ほどで来院する必要があります。
なお、入浴できるのは、抜糸した後になります。
豊胸シリコンバッグ除去が適さないケース
たとえ変形してしまっていても、シリコンバッグを除去せずに、脂肪注入などで修正できる場合があります。
バッグの除去も外科手術であるため、ダウンタイムがあり、体や日常生活への負担が大きくなってしまいます。
除去しなくてもいい場合、無理に除去する必要はありません。
ほかの方法も検討できるケースもあるため、医師に相談してみましょう。
豊胸シリコンバッグ除去の副作用・リスク
シリコンバッグ除去の主な副作用やリスクは、以下のとおりです。
- 痛み
- 腫れ
- 内出血
- 傷跡
- 色素沈着
- 麻酔による副作用
- 感染症
副作用やリスクは、事前に医師にしっかりと確認しておきましょう。
豊胸シリコンバッグ除去のデメリット
シリコンバッグ除去のデメリットは、傷跡ができてしまう可能性があることと、バストが垂れてしまう可能性があることです。
傷跡ができてしまう可能性がある
どのクリニックでも、できるだけ目立たないようにしてくれるはずですが、バッグが破損している場合などは、傷跡が残ってしまう場所を切開するしかないこともあります。
傷は消えるのか、残る可能性があるのかなどをしっかり確認するようにしましょう。
バストが垂れてしまう場合がある
シリコンバッグを除去すると、バストが垂れてしまう場合があります。
これは、バッグを除去するとボリュームが減ってしまい、皮膚があまってしまうためです。
また、バストの左右差ができてしまうこともあります。
これらは、とくに大きいサイズのバッグを挿入していた場合、起こる可能性が高くなります。
それにより、豊胸手術をしていたことが他人やパートナーにバレやすくなってしまうでしょう。
そのため、バッグを除去した後は、再度シリコンバッグを挿入するか、脂肪注入豊胸をされる方が多くなっています。
再度豊胸手術をすることで、除去前のような、あるいはそれ以上に形がよくて、大きいバストサイズを維持できます。
シリコンバッグの除去にはデメリットがあるとはいえ、痛みなどの異常がある場合や、あきらかに変形してしまっている場合は、除去することが最善の選択になることがほとんどです。
どのようにするのがベストなのか、しっかりと医師と話し合うようにしましょう。
豊胸シリコンバッグ除去は難易度が高い
シリコンバッグの除去手術は、状況に応じた判断が必要になるため、シリコンバッグを挿入する手術よりも、難易度が高くなります。
経験不足の医師の施術では、さらにひどい状態になってしまうケースもあります。
また、除去手術に対応できないことも少なくありません。
そのため、シリコンバッグの除去手術をする場合は、除去手術の経験が豊富な医師に依頼することが大切です。
豊胸手術の名医は、こちらからご確認いただけます。
まとめ
シリコンバッグは、痛みや変形などの異常を感じた場合や、挿入してから10年以上経っている場合は、一度検査をしてもらって、必要に応じて除去手術をしてもらう必要があります。
バッグを除去した後は、ボリュームがなくなる分、バストが垂れてしまうことがありますが、痛みや変形などがある場合は、除去することが最善となります。
ただし、技術力のない医師に施術してもらうと、傷跡ができてしまう、除去前よりも悪い状態になってしまうなどのリスクが高くなってしまいます。
シリコンバッグを除去する場合、そのような失敗をしないためにも、経験豊富で技術力の高い医師に施術してもらうようにしましょう。
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