豊胸シリコンバッグの失敗事例やトラブル
2022.04.07
豊胸手術として、もっともポピュラーで、歴史が古いのがシリコンバッグ豊胸手術です。
痩せ型の方でも2カップ以上のサイズアップが可能で、お好みの大きさや形が選べることなどで人気ですが、失敗やトラブルが起こることも、決してゼロではありません。
どのような失敗やトラブルが起こる可能性があるか、しっかりと知っておく必要があります。
そこで今回は、豊胸シリコンバッグの失敗事例やトラブル、失敗したときの対処法、失敗を防ぐための秘訣などを、大手美容クリニックで長年マネージャーを務めたプロが、詳しく解説します。
施術を受ける前に、必ず事前に確認しておきましょう。
目次
豊胸シリコンバッグの失敗事例やトラブル
豊胸シリコンバッグの手術で失敗として挙げられるのは、大きくわけて、以下の3つです。
- 見た目の失敗
- 違和感
- 施術後のトラブル
それぞれ詳しく解説します。
見た目の失敗例
見た目の失敗例として挙げられるのは、以下の3つです。
- 左右差が生じる
- リップリング
- 段差ができる(ダブルバブル)
これらは、術後すぐにわかるものもあれば、数ヶ月や数年経ってからあらわれることもあります。
左右差が生じる
見た目の失敗例として、もっともわかりやすいのが、左右差です。
バストのサイズに左右差が生じたり、乳頭やアンダーバストの位置が異なったりするという症状があります。
リップリング
リップリングとは、バストの一部が突起したり、胸の表面が波打ったりしている症状です。
痛みを感じたり、触るとペコペコする感触を伴ったりすることがあります。
リップリングは、バストに入れたプロテーゼが折れ曲がってしまうことで起こります。
段差ができる(ダブルバブル)
ダブルバブルとは、バストに段差ができてしまう症状です。
見た目はもちろん、触り心地や動きにも違和感がでてしまいます。
ダブルバブルは、プロテーゼの縁が段差となることで起こります。
違和感がある失敗例
豊胸手術の中でも、シリコンバッグ豊胸術は、もっともダウンタイムや痛みが重いとされています。
豊胸手術のダウンタイムであれば時間の経過とともに落ち着いてきますが、何年経っても治まらなかったり、それまでは問題がなかったのに、異常を感じたりするようになることもあります。
主な違和感は、以下のようなものがあります。
- 痛み
- 硬さ
- 冷たさ
痛みを感じる
シリコンバッグ豊胸は、とくにダウンタイムが重いため、ほとんどの方が、術後は痛みを感じます。
痛みの重さや長さは個人差がありますが、長い方は半年ほど感じることもありますが、大きなトラブルが原因となっていることもあります。
胸が硬い
シリコンバッグは人工物ですので、どうしても硬さを感じやすくなってしまいます。自然な柔らかさがほしい方は、ご自身の脂肪を吸引して注入する脂肪注入する脂肪注入豊胸や、従来のシリコンバッグよりも自然な柔らかさを実現できるMotiva(モティバ)なども検討しましょう。
なお、片方の胸だけが硬い場合などは、後述するカプセル(被膜)拘縮を起こしている可能性があります。
異変を感じたら、医師に相談するようにしましょう。
胸が冷たい
シリコンバッグは、人工物であるがゆえに、当然のことながら、血が通っていません。
そのため、不自然な胸の冷たさを感じる方もいらっしゃいますし、冷たさが理由で、パートナーにバレてしまった方もいらっしゃいます。
また、外気の影響も受けやすいため、冬はとくに冷たいと感じる方も多く、冷え性の方は、辛いお悩みとなってしまっている方も少なくありません。
体に対して大きすぎるシリコンバッグを挿入すると冷たいと感じやすくなるため、できるだけ体型に見合ったサイズを選ぶのがいいといえます。
施術後に起こるトラブル
施術直後は問題がなかったとしても、何年か経ってからトラブルが起こってしまうことがあります。
以下にご紹介するようなトラブルがあった場合、切開手術が必要になることもあり、傷跡が残ってしまうこともあるため、術後も注意が必要です。
カプセル(被膜)拘縮
「カプセル(被膜)拘縮」とは、胸が硬くなり、場合によってはテニスボールのような形に変形してしまう症状です。
硬さや形から、明らかにシリコンバッグを入れているとバレてしまい、症状が悪化すると、切開手術をして取り出す必要があります。
石灰化
石灰化は、カプセル拘縮よりもさらに硬くなってしまう症状です。
シリコンバッグプロテーゼを包み込んでいる被膜の周囲にカルシウムが沈着し、厚くなることで起こり、シリコンバッグを入れてから、10年ほど経つと、高い確率で起こってしまうとされています。
破損
バッグが体内で破損してしまうと、胸の変形や硬化など、見た目の変化としてあらわれる場合があります。
ただし、最近のシリコンバッグは進化していて、破損しても中身が体内に流れでないようになっているものもあります。
その場合は見た目に影響はないため気づかないことも多く、炎症してしまうこともあるため、注意が必要です。
寿命をすぎた使用
シリコンバッグの寿命は、一般的には10年といわれています。
個人差などもあるため、10年以上経っても問題なく使えることもありますが、見た目にはわからない異常が起こっている可能性もあります。
とくに異常を感じなかったとしても、10年経ったら、問題が起きていないか、検査をしてもらうようにしましょう。
失敗したときの対処法
シリコンバッグ豊胸手術が失敗だった場合は、まずはすぐに施術してもらったクリニックに相談にいきましょう。
保証期間などがあるクリニックであれば、無料で対応してくれます。
費用が別途かかる場合も、ほとんどのクリニックは、他院の修正よりも安い費用で対応してくれるでしょう。
施術したクリニックで対応してもらえない場合や、そのクリニックに行くことができない場合は、シリコンバッグの除去やしこりの除去、修正手術をしてくれるクリニックを探し、相談しましょう。
シリコンバッグ除去や修正手術は高度な技術が必要になるため、豊胸手術を行っているすべてのクリニックで対応できるわけではありません。
THE CLINICやモッズクリニックではシリコンバッグ除去などを行っているため、気になる点があったら、症状が悪化してしまう前に、早めに相談してみましょう。
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失敗を防ぐための秘訣
豊胸シリコンバッグは、さまざまな失敗要因があります。
個人差などもありますが、失敗するか成功するかを左右する大きなものが「医師の技術力」です。
シリコンバッグ豊胸の名医と呼ばれるドクターなら、失敗する確率も少なく、希望に近いバストに仕上げてくれるでしょう。
もちろんどんな名医であろうとも、失敗がゼロというわけではありませんが、技術の高さと失敗する確率の低さは、比例します。
「有名なクリニックだから」「医師歴の長い先生だから」というだけの理由で選んでは決していけません。
なかには失敗しても責任をとらない医師もいますので、医師は慎重に選ぶ必要があります。
とはいえ、クリニックのホームページには耳障りのいいことしか書いていないため、一般の方がどの医師がいいのかを選ぶのは、至難の業でしょう。
こちらのページでは、豊胸手術の名医や、名医の選び方も解説していますので、これからシリコンバッグ豊胸手術を受ける予定の方で、失敗したくない方は、ぜひご覧ください。
まとめ
痩せ型の方でも、2カップ以上のサイズアップが可能なことで人気のシリコンバッグ豊胸ですが、
- 見た目の失敗
- 違和感
- 施術後のトラブル
などの失敗例があります。
高いお金をかけて、見た目がおかしいバストになってしまったり、体に異常をきたしてしまったりする可能性があります。
失敗だった場合は、施術してもらったクリニックに相談し、対応してもらうのが難しい場合は、修正手術やシリコンバッグ除去などを行っているクリニックに相談しましょう。
シリコンバッグ豊胸で失敗しないための秘訣は、技術力の高い医師に依頼することです。
「有名なドクター(クリニック)だから大丈夫だろう」と過信するのではなく、大切な胸や体を預けても大丈夫なのか、しっかりと見極めるようにしましょう。
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