ヒアルロン酸注入豊胸手術で後悔する理由と失敗しない対策
2022.03.03
ヒアルロン酸豊胸手術は、豊胸手術のなかでも、もっとも手軽にできる手術として人気になっています。
ですが、なかには施術されたことを後悔されていらっしゃる方もいます。
そのため、手軽とはいえ、ヒアルロン酸豊胸術の特徴などをしっかり知っておく必要があるのです。
今回は、ヒアルロン酸豊胸手術で後悔する主な理由と、失敗しないための対策を、大手美容クリニックで長年マネージャーを務めたプロがご紹介します。
目次
ヒアルロン酸豊胸で後悔する理由
ヒアルロン酸豊胸術をしたことで後悔することが多い理由は、以下のようなものが挙げられます。
- 触感が硬い
- 費用が想像よりも高かった
- しこりができた
- 瘢痕化した
- 大きさや形に満足できない
- 少しずつ小さくなっていった
- マンモグラフィー検査が難しい
- 乳がんと誤診された
- 周囲にバレてしまった
それぞれを詳しく解説します。
触感が硬い
ヒアルロン酸豊胸術で、イメージと現実にもっともギャップが大きいのが、「硬さ」です。
ヒアルロン酸というと、柔らかいイメージがあることから、柔らかいバストになるとイメージされる方が多いようです。
しかし実際には、シリコンバッグ豊胸と同じくらい硬くなってしまうケースもあります。
ヒアルロン酸は、顔などに使用するものと、胸に使用するものは異なります。
胸に使用するヒアルロン酸はほぼ固形のため、シリコンジェルのような硬さです。
ヒアルロン酸の種類にもよりますが、想像よりも硬くなってしまうことを想定しましょう。
また、豊胸前のバストが大きくない方や、ヒアルロン酸を皮下に注入した場合は、硬くなってしまいがちです。
どのくらいの感触になるのは、手術前に医師にしっかり確認するようにしましょう。
自然な柔らかさのバストにしたい方は、ご自身の脂肪を吸引して注入する脂肪注入豊胸がオススメです。
ご自分の脂肪ですので、もっとも自然な手触りになります。
費用が想像よりも高かった
ヒアルロン酸注入豊胸術は、ほとんどのクリニックで「〇〇ccで〇〇円」という価格設定になっています。
一見安く見えるかもしれませんが、1カップ大きくするには、片胸だけで、100ccのヒアルロン酸が必要になります。
さらに、クリニックによっては、麻酔や注射針などが別料金になることがあります。
どのくらい大きくする場合は、どのくらいの価格になるのか、しっかりと確認するようにしましょう。
しこりができた
ヒアルロン酸豊胸術は、しこりのリスクがあります。
しこりができても溶かすための薬剤もありますが、完全には除去できないケースもあるため、過信するのは厳禁です。
しこりができてしまう原因は体質などにもよるため、一概にはいえませんが、ヒアルロン酸の質や量、注入箇所、医師の技術などにも左右されます。
また、繰り返しヒアルロン酸注入を行うと、しこりのリスクが高まるともいわれています。
手軽な手術といわれるヒアルロン酸注入豊胸ですが、安易に何度も繰り返す手術ではないと覚えておきましょう。
瘢痕化した
しこりを放置すると、炎症を起こしてしまいます。
炎症により、しこりの周囲に繊維化した被膜ができることを「瘢痕化(はんこんか)」といいますが、瘢痕化したしこりを取り除くには、切開して手術する必要が生じてしまうのです。
瘢痕化することは多くはありませんが、乳腺内や大胸筋内などにヒアルロン酸を注入した場合、瘢痕化しやすいとされています。
ヒアルロン酸はどこに注入するのか、医師に確認するようにしましょう。
大きさや形に満足できない
ヒアルロン酸注入豊胸術は、豊胸手術の中でも、サイズアップできる大きさがもっとも小さめです。
個人差もあり、クリニックにもよりますが、だいたい1~1.5カップ程度が平均になっています。
また、バストの大きさに左右差ができてしまったという例もあります。
ヒアルロン酸豊胸では2カップ以上のサイズアップは難しいため、2カップ以上大きくしたい方は、豊胸インプラント(シリコンバッグ)などがオススメです。
少しずつ小さくなっていった
ヒアルロン酸注入豊胸は、少しずつ小さくなってしまうのも、後悔する点として挙げられます。
これは、ヒアルロン酸が、徐々に体内に吸収されていくものであるためです。
ヒアルロン酸豊胸手術をした場合、持続期間は、数ヶ月から2年程度とされていますが、実際には少しずつ小さくなっていくため、術後のサイズをキープできるのは、想像よりも短い可能性があります。
急激な変化がない点はメリットといえるかもしれませんが、サイズを持続したい期間と、実際にはどれくらい持続できるのかを確認するようにしましょう。
シリコンバッグ豊胸術は、約10年という寿命はあるものの、トラブルがなければ、術後のサイズを維持できます。
長期間大きさを保ちたい方は、シリコンバッグ豊胸も検討してみましょう。
マンモグラフィー検査が難しい
ヒアルロン酸豊胸手術をされると、乳がん検診のマンモグラフィー検査が難しいことがあります。
乳腺の密度が高い方の場合、マンモグラフィー検査で乳がんを発見されることが難しく、乳がんの発見が遅れてしまう可能性があるのです。
日本人の女性は、5~8割の方が、乳腺の密度が高いといわれています。
ヒアルロン酸豊胸手術を受けた後は、マンモグラフィー検査と超音波検査(エコー検査)の併用をオススメします。
乳がんと誤診された
ヒアルロン酸注入豊胸をした場合、マンモグラフィー検査が難しいため、乳がんと誤診されてしまうこともあります。
これは、バスト内にしこりができやすくなってしまうため、しこりが乳がんと間違われてしまうためです。
たとえ誤診でも、乳がんといわれては動揺も大きいでしょうし、場合によっては、バストに針を刺す検査が必要になることもあります。
周囲にバレてしまった
ヒアルロン酸豊胸は、傷跡はほとんど残りませんが、硬さがあるため、触られると豊胸したとバレてしまうことがあります。
また、数ヶ月で元のサイズに戻るため、サイズダウンによって、バレてしまうリスクがあることも、覚えておきましょう。
ヒアルロン酸豊胸で後悔しないために
ヒアルロン酸注入豊胸術で後悔しないためには、以下のことが大切です。
- 信頼できる医師・クリニックに依頼する
- 注入量に気をつける
- 柔らかいヒアルロン酸を選ぶ
- 複数回注入しない
それぞれ詳しく解説します。
信頼できる医師・クリニックに依頼する
ヒアルロン酸注入豊胸をする場合、信頼できる医師やクリニックに依頼することが、何よりも大切になります。
技術の低い医師の場合、しこりができやすくなる、持続期間が短い、瘢痕化のリスクが高い、形がいびつになる、などのことが起こりえます。
そのため、信頼できる豊胸手術の名医に依頼することが、なによりも重要です。
また、どのようなヒアルロン酸を注入するかによっても仕上がりは変わるため、質のいいヒアルロン酸を利用するクリニックを選ぶことも大切です。
さらに、料金体系がわかりやすいクリニックを選ぶようにしましょう。
ヒアルロン酸注入豊胸は、「〇〇ccで〇〇円」などの価格設定になっているため、実際は高額になってしまったという例もあります。
費用について、しっかりと説明してくれるクリニックかを確認することも大切です。
注入量に気をつける
ヒアルロン酸を注入する場合、注入する量に気を付ける必要があります。
大きくしたいからと大量に注入してしまうと、しこりとなるリスクが高まってしまいます。
個人差はありますが、大きくても2カップ程度までにするようにしましょう。
柔らかいヒアルロン酸を選ぶ
ヒアルロン酸注入豊胸術の場合、ヒアルロン酸の質や柔らかさも重要です。
極端に安いヒアルロン酸は、粗悪なものである可能性があります。
安いからといって、安易に契約しないように、注意しましょう。
また、できるだけ硬くしたくない場合、柔らかいヒアルロン酸を選ぶことも大切です。
複数回注入しない
しこりのリスクを抑えるには、ヒアルロン酸を複数回注入しないように、注意しましょう。
大量に注入したい方は、複数回の注入を検討されるかもしれませんし、実際にそのようにすすめてくるクリニックもあるようです。
ですが、複数回注入すると、再注入した際に、注射針で以前注入したヒアルロン酸を破ってしまい、あふれ出たヒアルロン酸が厚い被膜に覆われて、しこり化することが考えられます。
複数回注入することはできるだけ避け、どうしても複数回注入する場合は、しこりのリスクも考慮しましょう。
まとめ
ヒアルロン酸注入豊胸術で後悔することが多いものとしては、
- 触感が硬い
- 費用が想像よりも高かった
- しこりができた
- 瘢痕化した
- 大きさや形に満足できない
- 少しずつ小さくなっていった
- マンモグラフィー検査が難しい
- 乳がんと誤診された
- 周囲にバレてしまった
などが挙げられます。
後悔しないためにも、注入するヒアルロン酸の質に注意することや、信頼できる医師やクリニックを選ぶことが大切です。
どのようなヒアルロン酸を利用するのか、医師の実績や口コミ・評判などはどうなのかなど、事前によく確認しましょう。
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