コンデンスリッチ脂肪注入豊胸(CRF)とは|費用やメリット・ダウンタイム

2022.02.02

コンデンスリッチ脂肪注入豊胸(CRF)とは|費用やメリット・ダウンタイム

コンデンスリッチ脂肪注入豊胸は、脂肪注入豊胸術のひとつです。
一般的な脂肪注入豊胸術は、定着率が50~60%ですが、コンデンスリッチ脂肪注入豊胸の場合は、約80%といわれています。

コンデンスリッチ脂肪注入豊胸の特徴やメリット、値段、名医、ダウンタイム、失敗例などを、大手美容クリニックで長年マネージャーを務めたプロが、詳しく解説します。

コンデンスリッチ脂肪注入豊胸(CRF)とは

コンデンスリッチ脂肪注入豊胸(CRF)とは

コンデンスリッチ脂肪注入豊胸とは、脂肪注入豊胸のひとつです。
「コンデンスリッチファット」「CRF」とも呼ばれ、定着率が高いことから、最先端の脂肪注入豊胸ともいわれています。

定着率は、
従来の脂肪注入豊胸:50~60%
コンデンスリッチ脂肪注入豊胸:80%

とされているため、一般的な脂肪注入豊胸よりも、大きなバストを、長く維持できる可能性がアップします。
さらに質のいい脂肪のみを注入するため、しこりのリスク・体への負担・豊胸手術のダウンタイムなども軽減される点もメリットです。

とはいえ、どれくらい定着するかは、医師の技術力も関係します。
より定着率をあげ、しこりなどのリスクを減らしたい場合は、経験豊富な名医を選ぶことがもっとも大切です。

コンデンスリッチ豊胸のメリット

コンデンスリッチ豊胸のメリットは、主に以下の3点です。

  • 定着率のアップ
  • しこりや石灰化のリスクの軽減

それぞれ詳しく解説します。

定着率が約80%にアップ

今までの脂肪注入豊胸法は、定着率が50~60%でした。
脂肪が定着しなければ、せっかく注入しても、ある程度の期間で、その分は小さくなってしまいます。
一般的な脂肪注入豊胸は、吸引した脂肪に、血液や体液、麻酔薬などの不純物が半分近く残ってしまいます。
これらはやがて体内に吸収され、完全になくなってしまいます。
これが、定着しにくい理由です。

定着しなければ、その分、大きくなったはずのバストが、元に戻ってしまうのです。
コンデンスリッチ豊胸の場合、注入した脂肪から不純物を取り除いて可能な限り活かすことで脂肪の定着率を上げ、バストのサイズを維持できるようになります。

なお、定着期間がどれくらいかということも気になる方が多いかもしれませんが、定着してしまえば、ほぼ半永久的です。
豊胸インプラント(シリコンバッグ)は約10年、ヒアルロン酸豊胸は1~2年といわれているため、できるだけ持続させたい方は、何度も手術するよりは、結果的にはコスパがいいといえます。
バストサイズを維持したい方に、コンデンスリッチ豊胸はオススメです。

しこりや石灰化のリスクの軽減

もともと脂肪注入豊胸は、異物ではなく、ご自身の脂肪を注入することから、ほかの豊胸術に比べ、リスクの少ない豊胸術です。
それでも、注入した脂肪が、しこりや壊死、石灰化する可能性も、ゼロではありません。

コンデンスリッチ豊胸は、コンデンス(濃縮)技術によって、壊死する可能性のある細胞を取り除き、質のいい脂肪のみを注入します。
そのため、しこりや石灰化のリスクを、さらに軽減させることができるのです。

コンデンスリッチ豊胸のダウンタイム

コンデンスリッチ豊胸のダウンタイム

コンデンスリッチ豊胸のダウンタイムは、個人差や医師の腕などにもよるため、一概にはいえませんが、一般的には、以下のようなものになります。

内出血や腫れ

内出血や腫れは、脂肪を吸引した箇所と脂肪を注入した箇所にあらわれます。多くの方は、2~3週間程度でおさまります。ほとんどのクリニックでは、内出血や腫れが早くひくように、脂肪を吸引した部分にガードルを着用することをアドバイスしてくれます。なお、ガードルを着用している間(1週間程度)は入浴できないため、シャワーなどで対応しましょう。

術後の痛み

術後は、筋肉痛のような痛みがあらわれます。一般的には、1週間程度で痛みはひいていくとされています。ほとんどのクリニックでは痛み止めを処方してくれますので、痛みが強い場合は、痛み止めを飲んで対応し、それでも辛い場合は、医師に相談しましょう。

日常生活

術後の翌日から、通勤・通学などが可能ですが、大事をとって、手術の翌日は休みをとることが推奨されています。また、激しい運動は、10日程度は控えるようにしましょう。

コンデンスリッチを定着させるコツ

コンデンスリッチを定着させるコツ

コンデンスリッチを定着させるコツとして挙げられるものはいくつかありますが、主なものは、以下のとおりです。

  • 少しずつ脂肪を注入する
  • 質のいい脂肪を注入する
  • バスト内にスペースを確保する
  • 術後の生活に注意する

それぞれ詳しく解説します。

少しずつ脂肪を注入する

脂肪を注入する際は、塊でなく、少しずつ注入することが重要です。
注入した脂肪が生き残るには、外部から酸素や栄養が供給される必要があります。
ところが塊で注入してしまうと、酸素や栄養が中心までにいきわたらず、壊死して定着しなくなってしまうのです。

コンデンスリッチ豊胸をする場合、少しずつ脂肪を注入するクリニックなのかを確認しましょう。
また、医師の腕も大切になるため、名医と呼ばれる医師を選ぶことも大切です。

質のいい脂肪を注入する

コンデンスリッチ豊胸は、不純物を取り除き、定着しやすい脂肪のみを注入する豊胸法です。注入する際は、

  • 加工プロセスで一切空気に触れない
  • 強く健全な脂肪細胞のみを抽出

などが大切になります。
同じコンデンスリッチ豊胸でも、クリニックによって、脂肪の採取方法や分離方法が異なるため、事前にしっかり確認するようにしましょう。

バスト内にスペースを確保する

脂肪を注入できるスペースには、限度があります。
できるだけ大きくしたいからと、キャパシティーを超えた脂肪を注入してしまうと、定借率は急激に落ちてしまいます。
スペースがない状態では脂肪にとってストレスとなってしまい、定着率が下がってしまいます。
ですから、定着率をあげるためには、スペースの余裕をもって注入する必要があります。

バスト内のスペースには個人差がありますが、スペースは、皮膚の伸びやすさに関係します。

  • もともと伸びやすい体質の方
  • シリコンバッグを挿入した経験のある方
  • 出産経験のある方

は、一般的に伸びやすいといわれています。

上記に当てはまらない方でも、「ビブラ」などの機器を用いれば、バストの皮膚を伸ばすことも可能です。
皮膚が伸びにくい方は、このような機器を取り扱っているクリニックを探してみましょう。

術後の生活に注意する

術後の生活も、定着率を左右します。
具体的には、以下のようなものは、できるだけ控えるようにしましょう。

  • バストのマッサージ
  • 喫煙
  • ダイエット
  • バストを冷やす

なお、バストを冷やすことは、腫れを落ち着かせ、定着率を高めるとされていますが、過度に冷やさないようにしましょう。
冷やしすぎてしまうと血流が悪くなり、逆に定着しにくくなってしまいます。

コンデンスリッチ豊胸の失敗例

コンデンスリッチ豊胸の失敗例

安全性が高く、感染症などのリスクも抑えられているコンデンスリッチ豊胸ですが、失敗のリスクはゼロではありません。
起こりうる失敗例の代表的なものをご紹介します。

しこり・石灰化

しこりや石灰化のリスクを最大限に抑えるのがコンデンスリッチ豊胸のメリットですが、それでも、絶対にならないというわけではありません。
しこりや石灰化の主な原因は、医師の技術不足です。
実績の方法な医師は、しこりになりにくいように施術してくれますので、しこりのリスクが軽減されます。
医師の実績は、しっかりと確認しましょう。

凹凸ができる

コンデンスリッチ豊胸に限らず、脂肪注入豊胸の失敗例として多いのが、皮膚が凸凹になってしまうことです。
これは、バストよりも、脂肪を吸引した箇所に多く見られます。
明らかに見た目が凸凹になってしまったという方も、少なくありません。

これは、豊胸手術の名医であっても、脂肪吸引の実績は少ない医師が施術してしまったことなどで起こります。
とくにコンデンスリッチ豊胸をする場合、豊胸手術だけでなく、脂肪吸引の実績もある医師なのか、確認することが大切です。

触ると硬い

コンデンスリッチ豊胸は、ダウンタイムのひとつで、術後にバストが硬くなることがあります。
一般的には少しずつ柔らかくなっていきますが、ごく稀に、数ヶ月以上硬いままということもあります。
その場合、早めに医師に相談しましょう。

コンデンスリッチ豊胸の名医

コンデンスリッチ豊胸の名医

コンデンスリッチ豊胸は、安全性の高い豊胸術であると謳われていますが、失敗のリスクはあります。
失敗のリスクを減らし、理想どおりのバストになるためにも、実績が豊富で、技術力の高い医師に施術してもらうことが重要です。

いくら有名なクリニックでも、すべての医師が豊胸手術の実績が豊富というわけではありませんし、ベテランそうに見える医師でも、実は美容整形手術の実績はほとんどない、ということもありえます。
後悔しないためにも、実績や口コミなどを参考に、医師を選ぶようにしましょう。
コンデンスリッチ豊胸の名医は、こちらのページでご確認いただけます。

コンデンスリッチ豊胸の費用

コンデンスリッチ豊胸の費用は、自由診療のため、クリニックによって、違いがあります。
一般的には、80万~150 万円ほどが相場です。
治療費を安くしたい方は、モニター価格で安くしてくれるクリニックを探しましょう。

もともと脂肪注入豊胸は、脂肪の吸引と注入を行うため、ほかの豊胸手術よりも高額です。
さらに高度な技術であるコンデンスリッチ豊胸は、高額になってしまうのは仕方がないといえるでしょう。

費用を見る際の注意点は、一見安く見えても、脂肪吸引は別料金となっているクリニックや、麻酔や薬代などは別料金となっているクリニックなどもあることです。
カウンセリング時に、どこまでの料金なのか、しっかり確認するようにしましょう。

コンデンスリッチとピュアグラフトとの違い

コンデンスリッチとピュアグラフトとの違い

コンデンスリッチ豊胸とよく比較される豊胸法に、「ピュアグラフト豊胸」があります。
どちらも脂肪注入法ですが、加工方法が異なります。

コンデンスリッチ豊胸は、加重遠心分離で不純物を取り除いて濃縮を行います。
それに対しピュアグラフトは、採取した脂肪を洗浄液でフィルターに流し、不純物をろ過します。
どちらも不純物を取り除き、質のいい脂肪を注入するという点は同じです。

個人差はありますが、コンデンスリッチ豊胸はピュアグラフト豊胸よりも、注入できる量は少なくなりますが、定着率は10%ほど高くなるとされています。

コンデンスリッチ豊胸のデメリット・リスク

コンデンスリッチ豊胸のデメリットやリスクとしては、主に以下のようなものが挙げられます。

  • 一般的な脂肪注入豊胸法よりも高額
  • 内出血や腫れなどのダウンタイムがある
  • まれにしこりや石灰化が生じる
  • 術後の入浴や運動に注意が必要

気になる点については、事前にしっかり医師に確認するようにしましょう。

まとめ

コンデンスリッチ豊胸のまとめ

コンデンスリッチ脂肪注入豊胸は、定着率が約80%とされる脂肪注入豊胸術のひとつです。
一般的な脂肪注入豊胸術は、定着率が50~60%といわれているため、長く大きさを維持したい方にオススメです。
また、しこりや感染症のリスクも減らすことができます。

ただし、失敗例もないわけではありません。
理想どおりのバストにし、しこりなどのリスクを軽減するためにも、手術をする際は、「有名なクリニックなら大丈夫だろう」と思わずに、腕のいい医師を選んで施術してもらうようにしましょう。

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