豊胸手術のダウンタイム
2021.11.08
マッサージや筋トレなどの必要なくバストアップができる「豊胸手術」は、ダウンタイムがあります。
豊胸手術を受ける場合、術後の日常生活にどのような影響があるかは、必ず知っておきましょう。
ダウンタイムがどのくらいあるかは、同じ豊胸手術でも、施術法によって大幅に異なります。
ダウンタイムの少なさをもっとも重視するなら、ダウンタイムの少ない施術法を選ぶのがオススメです。
今回は、豊胸手術のダウンタイムの症状、それぞれの施術法のダウンタイムの比較、ダウンタイムの過ごし方や注意点、ダウンタイムを極力抑える方法を、大手クリニックの事務長経験者・東野が、プロの視点から解説します。
目次
豊胸手術のダウンタイムとは
「ダウンタイム」とは、手術を受けてから、日常の生活に戻れるまでの回復期間のことを指します。
ただし、このダウンタイムは、施術内容によって異なります。
また、ご本人の体質、ダウンタイムの過ごし方、医師の技術力によっても程度が異なります。
そのため、ダウンタイムを抑えたい場合は、
・ダウンタイムが少ない施術法を選ぶ
・ダウンタイムの過ごし方に気をつける
・技術力の高い医師に手術してもらう
などが大切です。
豊胸手術のダウンタイムの主な症状
豊胸手術の主な症状として挙げられるのは、以下のようなものになります。
・痛み
・内出血
・腫れ
・むくみ
・かゆみ
・違和感
【施術法別】ダウンタイムの比較
豊胸手術のダウンタイムは、施術法によって異なります。
クリニックによって若干の差はあるものの、それぞれを比較すると、一般的には、以下のようになります。
ダウンタイムの程度は、
ヒアルロン酸豊胸<脂肪注入豊胸<シリコンバッグ豊胸
の順に、重くなります。
シリコンバッグ豊胸 | 脂肪注入豊胸 | ヒアルロン酸豊胸 | |
痛み | かなり強く、長引く | 軽度 | ほとんどない |
ダウンタイムの長さ | 長い(2~6ヶ月程度) | やや短い(1ヶ月程度) | 短い(1週間程度) |
傷跡 | 数センチ | 数ヶ月でほぼなくなる | ほとんどない |
湯船の入浴 | 1週間後から可能 | 1週間後から可能 | 1週間後から可能 |
シャワー | 3日目から可能 | 脂肪吸引した部分以外は翌日から可能 | 当日から可能 |
マッサージ | スムースタイプのバッグは必要 | 不要 | 不要 |
シリコンバッグ豊胸の詳細はこちら | 脂肪注入豊胸の詳細はこちら | ヒアルロン酸豊胸の詳細はこちら |
痛み:ヒアルロン酸<脂肪注入<シリコンバッグ
豊胸手術の中で、術後の痛みが一番辛いのは、シリコンバッグ豊胸です。
個人差はあるものの、痛みはかなり激しく、落ち着くまでにも時間を要します。
なお、同じシリコンバッグ豊胸でも、バッグを入れる位置によって、
・大胸筋下法(大胸筋の下に入れる)
・大胸筋膜下法(大胸筋の膜を剥がしてその下に入れる)
・乳腺下法(乳腺の下に入れる)
の3つにわかれます。
痛みが強い順番は、
乳腺下法<大胸筋膜下法<大胸筋下法
となります。
また、一般的には大きいシリコンバッグを入れるほど、痛みは強くなる傾向があります。
2週間程度は筋肉痛のような痛みを感じ、最初の1週間は、痛みでベッドから起き上がれない方もいらっしゃるほどです。
さらに、痛みが落ち着くまでにも、2ヶ月ほどかかるとされています。
それ以外にも、1週間程度は、切開した箇所から出血する可能性があるため、注意しなくてはなりません。
脂肪注入豊胸とヒアルロン酸豊胸は、術後は1週間程度、筋肉痛や胸がはっているような痛みがあります。
痛みとしては、ヒアルロン酸豊胸がもっとも軽度です。
なお、どの施術法でも、ほとんどのクリニックで痛み止めが処方されます。
シリコンバッグ豊胸の場合は、強めの痛み止めが処方されます。
痛み止めを飲んでも完全にはおさまらない方が多いようですが、あまりにもつらい場合は、クリニックに相談してみましょう。
術後の痛みは、日常生活にも大きく影響します。
どれくらいの痛みになるかは個人差もあるため、実際に施術してみるまではわかりません。
痛みの影響を受けたくない方は、ヒアルロン酸豊胸や脂肪注入豊胸がオススメです。
ダウンタイムの期間の長さ:ヒアルロン酸<脂肪注入<シリコンバッグ
忙しい現代女性にとって、ダウンタイムの期間がどれくらいになるのかも気になるところではないでしょうか。
ダウンタイムの期間は、ヒアルロン酸豊胸がもっとも短く、次いで脂肪注入豊胸、もっとも長いのがシリコンバッグ豊胸となります。
一般的には、
ヒアルロン酸豊胸:1週間程度
脂肪注入豊胸:2週間~1ヶ月程度
シリコンバッグ豊胸:3週間~6ヶ月程度
とされています。
同じ施術法でも、切開する場所や大きくするサイズなどによっても異なるため、事前に医師にしっかり確認しましょう。
傷跡が残りやすい:ヒアルロン酸<脂肪注入<シリコンバッグ
傷跡がもっとも残りやすいのは、シリコンバッグ豊胸です。
その次が脂肪注入豊胸、もっとも傷が残りにくいのはヒアルロン酸豊胸です。
ヒアルロン酸豊胸は、メスは使わず、注射を使用するため、傷跡は残りません。
脂肪注入豊胸は切開が必要ですが、ほとんどの場合は数ミリ程度で、傷は数ヶ月程度でわからなくなります。
一番傷が大きいのは、バッグを挿入する部分を切開しなくてはならないシリコンバッグ豊胸で、数センチ程度の傷ができてしまいます。
目立たない場所ですし、ほとんどの方が数ヶ月でかなり薄くなりますが、とくにシリコンバッグ豊胸の場合は、傷がどこにできて、どのくらいの大きさになるのか、どの程度の期間残るのかは、しっかりと医師に確認するようにしましょう。
もっともダウンタイムが少ない:ヒアルロン酸豊胸
ダウンタイムがもっとも少ないのは、ヒアルロン酸豊胸です。
そのためヒアルロン酸豊胸は、「プチ豊胸」とも呼ばれるほど、手軽にできる豊胸術として、人気になっています。
ダウンタイムは、術後の生活に大きく影響しますので、ダウンタイムを抑えたい方には、ヒアルロン酸豊胸がオススメです。
ダウンタイムは医師の技術にも左右される
ダウンタイムが少ないかどうかは、同じ施術法で、同じ機材を使ったとしても、医師の技術に左右されます。
単純に、腕がよく、実績が豊富な医師の場合、ダウンタイムは少なくなりますし、技術力が低く、実績が浅い医師の場合、ダウンタイムも長引き、痛みも強くなる傾向があります。
ここで注意したい点が、たとえ有名なクリニックでも、すべての医師の技術力が高いというわけではないということです。
豊胸手術の実績が豊富な医師もいれば、実績が豊富そうでも、実は豊胸手術の経験がほとんどない医師もいます。
そのため、ダウンタイムを少なくするためには、「クリニック」ではなく、「医師」で選ぶことが大切です。
口コミなども参考にして、豊胸手術の実績が豊富で、技術の高い医師に依頼するようにしましょう。
豊胸手術の名医は、以下のページでもご紹介しています。
ダウンタイムの過ごし方・注意点
ダウンタイムの過ごし方によっても、ダウンタイムの程度がかわってきます。
ダウンタイムをどう過ごしたらいいか、注意点などを解説します。
ダウンタイム中でも仕事は可能
ダウンタイム中でも、基本的には仕事をすることは可能です。
ただし、仕事にどれくらい影響があるかは、施術法や仕事内容で異なります。
ヒアルロン酸豊胸
ヒアルロン酸豊胸は、デスクワークの場合は、翌日から可能です。
ただし、術後1週間程度はヒアルロン酸が移動することがあるため、強く触らないように注意が必要です。
そのため、動くことが多いお仕事の場合、無理はしないようにしましょう。
脂肪注入豊胸
脂肪注入豊胸の場合、デスクワークの場合は、翌日から勤務することが可能です。
立ち仕事などが多い方の場合、できれば2~3日は休むことが推奨されています。
ただし、脂肪を吸引した場所は、こするなどしないように、注意しましょう。
シリコンバッグ豊胸
一番ダウンタイムが重いシリコンバッグ豊胸の場合、どのくらいの痛みがあるかは、バッグを入れる位置やバッグの大きさなどによって異なります。
場合によっては1週間起き上がれないこともあるため、仕事はいつから可能か、事前に医師に確認するようにしましょう。
デスクワークであっても、できれば、術後3日程度は休めるようにしておくと安心です。
激しい運動は控える
どの施術法であったとしても、術後は激しい運動は控えるようにしましょう。
施術法別の術後の運動について、解説します。
ヒアルロン酸豊胸
ヒアルロン酸豊胸の場合、運動の制限はとくにありません。
ただし、施術当日や翌日は、激しい運動は控え、様子を見ながら、緩やかな運動から再開するようにしましょう。
脂肪注入豊胸
脂肪注入豊胸は、抜糸をする術後の7日、できれば2週間程度までは、激しい運動を控えるようにしてください。
脂肪注入豊胸の場合は、脂肪を吸引した箇所によっても注意点が異なるため、医師に確認するようにしましょう。
シリコンバッグ豊胸
シリコンバッグ豊胸の場合、激しい運動は、最低でも2週間は控えるようにしましょう。
その後は様子を見ながら、軽くジャンプをしてみて、違和感がなくなってきたら、ゆっくりした運動から再開しましょう。
1ヶ月ほどすれば、ほとんどの方は、普段どおりの運動ができるようになります。
まとめ
豊胸手術のダウンタイムは、施術法によって、重さも時間も異なります。
ダウンタイムがもっとも少ないのはヒアルロン酸豊胸で、一番重いのがシリコンバッグ豊胸です。
ダウンタイムを抑えたい方にはヒアルロン酸豊胸がもっともオススメです。
ダウンタイムは、術後の過ごし方や、医師の技術によっても左右されます。
技術力のない医師では、痛みやダウンタイムが長引く可能性があり、さらに失敗のリスクもあがってしまいます。
ダウンタイムを抑えるためにも、実績が多く、技術力のある信頼できる医師を選ぶようにしましょう。
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