豊胸手術の種類
2021.10.15
「豊胸手術をしたいけれど、いろんな手術があって、どう違うのかわからない」
そんなお悩みをおもちの方のために、元大手クリニックの事務長経験者が、それぞれの手術の違いを、わかりやすくご紹介します。
「思うような大きさにならなかった」
「効果が長持ちしなかった」
「施術前よりも不格好になってしまった…」
などと後悔しないために、ご自分に適した豊胸手術を選びましょう!
目次
豊胸手術は大きくわけて3種類
現在、豊胸手術の主流になっているのは、以下の3種類です。
- サイズを選べる「豊胸インプラント(シリコンバッグ)」
- 手軽にできる「ヒアルロン酸注入豊胸」
- バレにくく、痩身も可能な「脂肪注入豊胸」
各施術の概要
豊胸インプラント |
ヒアルロン酸注入豊胸 |
脂肪注入豊胸 |
|
手法 |
シリコンバッグを挿入 |
ヒアルロン酸を注入 |
ご自分の脂肪を吸入して挿入 |
費用相場 |
30万円~100万円 |
10ccあたり3万円~4万円 |
50万円~120万円 |
サイズアップの目安 |
2カップ以上も可能 |
1カップ程度 |
1.5〜2カップ程度 |
手触り |
痩せ型の方は違和感があることがある |
痩せ型の方は違和感があることがある |
柔らかく、自然に近い |
持続期間 |
約10年 |
数ヶ月後〜数年 |
定着すれば半永久的 |
メリット |
・サイズを大きくできる |
・メスを使わない |
・異物反応がなく、安全 |
デメリット |
・破損の可能性がある |
・ある程度の期間が経つと、元のサイズに戻る |
・石灰化する可能性がある |
痛み |
3〜7日程度で治まる(挿入位置によっては、2ヵ月程度になることも) |
ほとんどなし |
3〜7日程度で治まる |
豊胸インプラント(シリコンバッグ)
豊胸インプラント(シリコンバッグ)は、メスでワキの下などを切開し、そこからシリコンバッグを挿入することで、胸を大きくする施術法です。「人工乳腺」とも呼ばれます。
豊胸インプラントのメリットは、次のとおりです。
Point
- 2カップ以上のバストアップも可能
- 希望の形を作れる
- 授乳が可能
- 体質に左右されない
- 体内に吸収されない
豊胸インプラント(シリコンバッグ)の特徴
豊胸インプラントで利用される豊胸バッグの種類は、モティバなど、さまざまなものがあります。
クリニックによっては、300種類以上のサイズや形状を取りそろえているところもあるため、痩せ型の方でも、谷間をつくるなど、理想どおりのバストに変身できますよ!
豊胸インプラント(シリコンバッグ)のデメリット
ただし、次のようなデメリットもあります。
・ダウンタイムがきつい
・感触や動きが不自然
・失敗のリスクが高い
・破損する可能性がある
もっとも重要なのが、失敗のリスクです。
術後にシワや変形・段差が生じる、左右差ができる、傷跡が大きく消えないなどが起こりえます。
豊胸インプラントが失敗してしまう原因はさまざまなものが考えられ、個人差もあるため、100%避けることは困難です。
ですが、失敗する確率を下げることは、不可能ではありません。
それは、医師が信頼できるか、利用する豊胸バッグは高品質なものかを確認することです。
「高いお金をかけたのに、手術前よりもひどい状態になってしまった」
ということにならないために、医師選びはしっかりとするようにしましょう。
ヒアルロン酸注入豊胸
ヒアルロン酸注入豊胸は、ヒアルロン酸をバストに注入することで大きくする注入法です。
豊胸法のなかではもっとも手軽な施術で、メスは使わず、痛みなどもほとんどありません。
「バストを大きくしたいけど、手術するのは不安」という方に人気です。
Point
- メスは使わず、注射のみ
- 傷跡は針穴だけなのでバレる心配がない
- 痛みやダウンタイムがほとんどない
- 施術時間が15~30分程度と短い
- 左右のバランスを整える、外側にだけボリュームをだすなども可能
ヒアルロン酸注入豊胸の特徴
ヒアルロン酸注入豊胸は、「プチ豊胸」という施術名で行っているクリニックもあります。
体への負担が少なく、日常生活にもすぐに戻れるため、若い方にとくに人気です。
「結婚式のときに、大きな胸でウエディングドレスを着こなしたい」という要望にも応えてくれます。
また、部分別に量を調整して注入できるため、「右側だけ大きくしたい」「下部に注入してバスト位置をアップさせたい」「谷間を作りたい」ということも可能です。
ヒアルロン酸注入豊胸のデメリット
デメリットとして、以下の点が挙げられます。
・大きくできるサイズに制限がある
・持続期間は1~2年程度と短め
・しこり・感染などのリスクがある
・値段がわかりにくい
・硬くなることがある
ヒアルロン酸注入豊胸は、大量に注入すると、しこりや炎症の原因となってしまいます。そのため、大きくできるサイズに制限があります。
一般的に、可能なサイズアップは、1カップ程度です。
また、ほかの施術法に比べて、持続時間は短い点にも気をつけましょう。
さらに、価格設定は「〇〇ccで〇〇円」となっているクリニックがほとんどです。
「安いと思っていたら、実際には高くついてしまった」ということもあるため、カウンセリングでしっかり説明してくれるクリニックを選ぶようにしましょう。
ヒアルロン酸は、持続させるために硬くなってしまいがちですが、自然な手触りに近づけるためにも、できるだけ柔らかいヒアルロン酸を選ぶことも大切です。
また、間違った層へ大量に注入すると、しこりの要因になってしまいます。
医師の技術力が問われるため、「大手のクリニックなら安心だろう」と思わず、しっかりと医師を見極めるようにしましょう。
脂肪注入豊胸
脂肪注入豊胸は、ご自身の脂肪を採取し、その脂肪細胞を胸部に注入する豊胸法です。
バストアップだけでなく、部分痩せが可能な一石二鳥な施術として人気です。
ご自身の脂肪なので、豊胸法のなかでももっとも自然な触り心地や動きが実現できます。
また、ヒアルロン酸注入豊胸同様、左右差を整えるなど、部分的にボリュームアップすることも可能。
「お腹の脂肪を左胸にうつしてしまいたい」という方に、とくにオススメです。
Point
- 部分痩せも可能
- 自然な仕上がりで、バレにくい
- 部分的に大きくできる
- 安全性が高い
- 定着すれば、効果は半永久的
脂肪注入豊胸の特徴
脂肪注入豊胸は、部分痩せが可能なことと、ご自身の脂肪を注入するため、安全性が高く、自然な仕上がりになることが特徴です。
「人工物を体内に入れるのは怖い」という方も、安心して施術を受けられます。
脂肪を採取できる部分は、太もも、お腹、お尻、上腕部など、皮下脂肪が多い部分です。
また、定着すれば効果は半永久的に続くため、除去したり再度注入したりする必要はありません。
主な脂肪注入豊胸の種類としては、コンデンスリッチ豊胸、ピュアグラフト、幹細胞付加豊胸、培養幹細胞豊胸(セリューション)などがあります。
脂肪注入豊胸のデメリット
脂肪注入豊胸のデメリットとして、次の点が挙げられます。
・痩せ型の方には向かない
・値段が高額になる
・持続時間・大きさに個人差がある
・しこり・感染のリスク
・脂肪吸引で失敗する可能性がある
ご自身の脂肪を吸引して注入するため、痩せ型の方は施術を受けられないことがあります。 また、脂肪吸引もおこなうことから、値段は豊胸法のなかでももっとも高額です。
さらに、脂肪注入豊胸は、定着した脂肪の割合によって、どれくらいサイズアップできるかがかわります。
定着の割合は、個人差もありますが、医師の腕によっても異なるため、技術力の高い医師に依頼することが大切です。
脂肪吸引も、注入と同様に、医師の技術が求められます。
失敗すると、吸引した箇所の皮膚が凸凹になってしまう可能性があります。
実績などを確認し、後悔しないためにも、信頼できる医師に施術してもらうようにしましょう。
よくある質問
- 痩せ型の人の適している豊胸法はどれですか?
- 「豊胸インプラント」か「ヒアルロン酸注入豊胸」が適しています。
「脂肪注入豊胸」はご自身の脂肪を吸引して注入するため、痩せている方では、サイズアップが難しいことがあります。
- 一番サイズを大きくできる豊胸法はどれですか?
- もっとも大きくできるのは、「豊胸インプラント」です。
お好きなサイズや大きさのバッグを選べます。
まとめ
豊胸手術の種類は、大きくわけて、次の3種類です。
・サイズを選べる「豊胸インプラント(シリコンバッグ)」
・手軽にできる「ヒアルロン酸注入豊胸」
・バレにくく、痩身も可能な「脂肪注入豊胸」
それぞれメリット・デメリットがあるため、ご自身に適している豊胸法を選びましょう。
豊胸法は外科手術ですので、いずれの施術法でも、成功するか失敗するかは、医師の腕にかかっています。
医師選びを誤ってしまうと、一生後悔することにもなりかねないため、豊胸手術で失敗しないためにも、クリニックの知名度だけなどで選ばず、実績などを確認し、信頼できる医師に施術してもらうようにしましょう。
Popular Articles 人気の記事